【家探しのポイント】住宅購入前に知っておきたいこと【土地編】

住宅購入前に知っておきたい家探しのポイントのうち、「土地選びのポイント」について各項目を1つずつ解説していきます。

土地選びのポイント

夫婦が納得できる土地

夫だけ気に入っている又は妻だけ気に入っているというのは、後々後悔することになりかねませんので、夫婦共にその土地に納得できることが大切です。

おみ
家探しの件で、妻とはたくさん喧嘩しました。

もしも妻が納得しない家を買っていたら、ずっと喧嘩し続けていたかもしれません。

 

高台の土地

東日本大震災以降、津波の被害の可能性が低い高台に注目が集まっています。津波が心配な方は高台を検討してみてください。

私は、国土地理院の標高マップをつかって土地が低くないか確認しました。

国土地理院の地理院地図はコチラ
おみ
不動産ポータルサイトで高台に絞って検索もできますよ。

 

液状化なし、土砂災害なし、川の氾濫の無い土地

液状化については、市の液状化マップで確認しました。各地域の市や県のホームページで提供されている可能性が高いと思います。

おみ
私の経験上は、液状化地域とそうでない地域では、近隣でも500万円の差がありました。それだけ液状化地域は人気がないということでしょう。

予算を下げたい場合は、液状化を狙うのもありかもしれません。

 

土砂災害や川の氾濫については、インターネット検索で「地域名、土砂災害」「地域名、川氾濫」で検索しました。過去の災害情報は意外に調べられるものです。

おみ
余談ですが、私は、ある仲介業者に物件を勧められ、物件を調べたら、市の液状化マップで液状化地域でした。

そこで、その仲介業者にその物件は液状化地域だから他を探しますと答えたところ、そんなこと気にする人はなかなかいない、気にする必要はないと言われました。まるでこちらが頭がおかしいと言わんばかりに。

その仲介業者はお断りしました。別の不動産屋に液状化の話をしたら、これですねって市の液状化マップを出してきて、親切に相談にのってくれました。その不動産屋から購入しました。

液状化を気にすることは当然のことですので、とにかく売りたいだけの悪徳な仲介業者はお断りして、親身に対応してくれる仲介業者に相談しましょう。

 

活断層の無い土地

私は国土地理院の活断層図で確認しました。ずっと住む土地ですから活断層がないか気になりますね。

国土地理院の活断層図はコチラ
おみ
先祖代々の土地なら仕方ないにしても、自分で選んで購入するのであれば、活断層は極力避けたいものです。

 

地盤の硬い土地

家が建つ前の状況が「山」など地盤の硬い土地が良いです。以前の状況が、「田んぼ」、「池」、「川」、「海」など水分を多く含む土地は地盤が弱い可能性があります。

私は、インターネットでその土地のことを検索したり、ハウスメーカーに以前の状況を聞くなどして確認しました。

おみ
我が家の土地は、以前はずっと「空き地」だったそうです。

 

地盤調査レポートで異常のない土地

私は、ハウスメーカーが調査した「地盤調査レポート」を確認しました。ハウスメーカーは家を建てる前に必ず調査し、レポートを持っているはずですが、仲介業者が窓口の場合は、レポートを持っていない可能性があります。

仲介業者に地盤調査レポートを見たい旨を伝えれば取り寄せてくれるはずですので、必ず確認するようにしましょう。

おみ
ある仲介業者からは、「買うなら取り寄せるよ」なんて言われました。

レポートを見せてもらう権利はありますし、買うかどうかはレポートを見てから考えればいいので、遠慮せずに依頼しましょう。

 

整形地

整形地とは、キレイな四角の土地のことです。四角でない土地を不整形地といいます。現実はほとんど不整形地です。

本当の意味の整形地ではなく、整形地に近い形が理想であるということです。変な形の土地ほど価値が下がりますし、使いにくい可能性もあります。

おみ
四角くなくても使いやすいイメージがわけばOKだと思います。我が家は四角い土地ではありませんが、無駄なく利用できています。

 

土地境界杭が確認できる土地

内覧時に担当者に境界杭はどこかと質問すれば教えてくれます。最近開発された土地であれば、境界杭がないとは考えにくいですが、一応確認しましょう。

おみ
私の実家は、境界杭がなく、隣の人が自分の敷地にはみ出して塀を作ったそうです。

トラブル防止のため境界杭は必ず確認しましょう。

 

境界のブロックが自己所有の土地

内覧時に不動産屋さんに質問すれば教えてもらえます。自分の土地と隣の土地との間にブロックが埋められていますが、そのブロックが自分のものか隣のものか確認しましょう。自分のブロックで囲まれた物件が良いです。

自分のものであればそこに目隠しフェンスを建てることができますが、自分のものでない場合はブロックを準備する必要がありますし、ブロック分土地が狭くなります。それを考慮したうえで選ぶのであれば問題ありません。

おみ
私の経験上、1つのハウスメーカーが複数棟を開発している場合は、片側のブロックは他人の物であることが多かったです。

 

通勤時間30分以内

個人的には、通勤時間の上限は、電車で1時間以内、車で30分以内です。私は車通勤なので30分以内で探しました。毎日のことですからストレスにならないエリアを選びましょう。

なお、距離は多少遠くても問題ないと思います。同じ10キロメートルでも、都会で1時間かかるエリアもあるでしょうし、田舎で10分かからないことも考えられます。

なので距離ではなく時間で考えたほうがいいと思います。近いに越したことはありませんが。

おみ
妻が最初に気に入った物件が、会社まで車で1時間のエリアでしたが、どうしても私は譲れませんでした。

ちなみにわが家から会社までは、距離は約5キロで、通勤時間は約30分です。

 

普通車を並列で2台以上駐車できる土地

駐車場視点で土地のタイプは大きく3つに分かれます。1つ目は駐車場のない土地。2つ目は並列駐車できる土地。3つ目は縦列駐車できる土地。

私のエリアでは生活に車が必要なので、駐車場がないと困ります。縦列は知人が後悔している話を聞いてやめました。

また、軽自動車しか駐車できない物件もあるのでご注意ください。

車庫証明を取りに行ったときに警察官から聞いた話ですが、軽自動車しか駐車できないサイズのため車庫証明が取れないケースがあるそうです。

おみ
私の地域では、縦列と並列で500万円程度の差がありました。また、並列2台と並列3台でも500万円程度の差がありました。

わが家は並列3台ですが、並列2台の近隣とそこまで価格差がなかったのでお得に購入できた満足しています。

普段は2台しか使っていませんが、来客があったときに重宝します。

 

接道6メートル以上の土地

接道とは、道に面している土地の距離です。上記の駐車場並列2台のためには、接道6メートル以上必要です。接道は長いに越したことはないと思います。

接道が短く奥に長い土地を旗竿地といいます。旗竿地は私の地域では500万程度価格が安く、土地が広いケースが多いです。価格を抑えたい方や人い土地が欲しい方は狙い目です。

おみ
旗竿地は売却しにくいという話を聞いたことがあります。売却を考えるならば接道が長い土地がいいと思います。

 

前道6メートル程度の土地

前道とは、家に面している道のことです。6メートル前後とした理由は、狭いと車の運転がしにくく、広い大通りだと交通量が多く駐車しにくいためです。

おみ
狭すぎてもダメ。広すぎてもダメなのです。

相場より1千万円くらい安い物件を見に行ったら、前道がめちゃくちゃ狭いなんてこともありました。

 

前道に歩道のない人通りの少ない土地

歩道があるということは、歩行者が多いということです。歩行者が多ければ、車で人身事故の可能性が高まりますし、人の目も気になります。

また、縁石の形にもよりますが、出入りしにくい可能性もあります。

おみ
歩道の有無では、価格差は見受けられませんでした。みなさん気にされないのでしょう。

 

前道の交通量の少ない、大通りでない土地

交通量が多い道や大通りは出入りしにくいですし、事故の可能性も高まります。また、排気ガスで自宅が汚れやすく傷みやすいことや、騒音の問題もあります。

おみ
私の地域では、大通り沿いの物件は500万円程度安い傾向にありました。気にならない方は狙い目ですね。

 

駐輪スペースの確保できる土地

将来子供が自転車に乗るようになったとき、駐輪スペースがないと困ります。

駐輪スペースがないために月極駐車場を借り、そこに車を移動させ駐輪スペースを確保したなんて話も聞いたことがあります。

おみ
意外に駐輪スペースがない物件は多かったです。

 

高低差の無い土地(玄関までの階段3段以内)

接道部分から玄関までの高低差が少ない土地が良いと思います。高低差がないと水が道側に流れないので、多少は必要です。

高低差がある物件では、玄関まで階段が10段以上なんて物件もありました。階段が多いと荷物を運ぶときに大変ですし危ないです。老後の心配もあります。

おみ
段差が少なければ、老後バリアフリーに変更することも容易です。

 

盛土、切土のない(整地のみの)土地

不動産屋に聞けば教えてくれます。盛土とは土を増やして土地を高くしていること。切土は土地を削って低くしていること。

盛土や切土しているとちは、何もしていない土地に比べ地盤は弱いそうです。できれば手を加えていない土地が良いです。

おみ
我が家は整地のみです。

 

擁壁の無い(少ない)土地

擁壁とは、崖などの崩壊を防ぐための土留めとして、コンクリートなどを使った壁状の構造物のことです。

擁壁部分が多いと外から見て圧迫感がありますし、ひび割れが目立ち格好が悪いです。また、メンテナンスや修理が必要になる可能性があります。

不動産屋に聞いたところ50年は大丈夫らしいですが、50年後は費用がかかります。数百万の可能性もあるそうです。

おみ
50年後はまだ生きている可能性はありますし、老後に数百万も払えるか心配です。仮に自分が死んでいても子供にその負担がかかります。

また、お金が無いからとひび割れを放置して崩れて他人に迷惑をかける可能性もあります。擁壁はないに越したことはないと思います。

 

一種低層居住専用地域

地域ごとに12種の用途地域が分かれており、一種低層居住専用地域はその一つです。簡単に言うと、基本的に2階建て程度の家しか建てられない地域ということです。

つまり、後から隣に高い建物が建って日当たりが悪くなったなんて心配がないということです。

おみ
静かに落ち着いて暮らしたいですよね

 

近くに川、池、海の無い土地

近くに川・池・海などがあると地盤が弱かったり、液状化の可能性が高まったりします。私の地域では川などが近い物件は500万円以上安い傾向にありました。人気がないということでしょう。

おみ
人気のエリアで川付近の安い物件があり、結構心が揺らぎましたが、妻に反対されました。

 

隣が飲食店ではない又は飲食店になる可能性が低い土地

隣が飲食店の場合、夜まで営業して人通りが気になったり、調理の臭いが気になったり、ゴキブリの心配などがあります。

隣が飲食店でなくても飲食店になる可能性のある物件は避けたほうがいいかもしれません。

おみ
住んだ後に隣にスナックがオープンし、毎晩カラオケに苦しめられたなんて話を聞いたことがあります。

 

周辺の街並みが良い土地

周辺の建物が古くてボロボロだと気分がよくないです。また、治安面も気になります。やはり新しく開発された地域がきれいで住みやすくていいですよね。

おみ
古い建物ばかりの地域だと、よそ者はいじめられそうなイメージがありますね。

開発地域だと同じような家族構成の方ばかりで良かったと思います。

 

周辺に県営・市営住宅のない土地

私はそんなに気にしていません。気にされる方がいるので一応紹介しました。やんちゃな方が多い傾向にあると聞いたことがあります。

 

日当たりの良い土地

一般的には南向きの土地が人気です。南→東→西→北の順に人気らしいです。

おみ
わが家は北向きですが、日当たりは良いですよ!

 

駅に近い土地

土地の価値から考えると駅に近いに越したことはありません。駅に近いほうが価格が上がります。15分以内は駅近といえるでしょう。

駅から遠いほうが土地が広く、閑静な住宅街という傾向があります。

おみ
売却を考えるなら駅が近くないと厳しいと思います。

 

高速インターチェンジに近い土地

個人的には駅よりも大事です。やはり高速インターが近いとどこに行くのも早く到着できます。

おみ
高速料金の出費はかさみます。

 

物置を置けるスペースがある土地

わが家ではスタッドレスタイヤの置き場所が欲しかったため、物置を置けるスペースが必要でした。

置く場所は道側ではなく、道から見えない家の裏側の庭部分に置けると見た目がスッキリします。

おみ
以外に物置スペースがない物件がありました。

 

北玄関で南(庭)側の奥行4メートル以上の土地

私は北向きの土地で南側4メートル以上で日当たりが良い土地を探しました。

理由は、南向きの土地だと庭が道に面していて目線が気になったことと、こどもが庭から道に飛び出すリスクがあったこと、物置を置くと道から見え格好が悪かったことです。

北向きの土地だと庭は家に囲まれているので道からは見えません。ただし、庭の奥行きが4メートル以上ないと日当たりが悪くなるので注意が必要です。

おみ
一般的には北玄関は人気が無いようですが、私は北玄関で探しました。

 

隣の建物との間に足場の組めるスペースのある物件

都会に近づくほど建ぺい率が高く、家と家の隙間は狭くなります。

将来、外壁塗装工事などを行う場合、足場が組めず工事ができない可能性や余分に費用がかかる可能性も考えられます。

少なくとも足場が組めるスペースは確保されている物件が良いと思います。

おみ
わが家は足場を組めるスペースはありますが、2回のエアコンの室外機を付ける時に、はしごを立てるスペースが足らず、

隣のお家にお願いしてはしごをかけさせてもらいました。土地は広いに越したことがないですね。

 

小学校、中学校が徒歩圏内(徒歩20分以内)

子供のことを考えた場合、小学校や中学校が徒歩圏内であると良いと思います。個人的には小学校は徒歩10分以内、中学校は徒歩20分以内が理想です。

自転車通学が認められている学区かどうかも確認して置く必要があります。ちなみに私の地域は自転車通勤は認められていません。

おみ
私は子供のころ、小学校も中学校も遠く、毎日大変だった記憶があります。わが子にはもう少し楽させてあげたい。

 

人気の学区

人気の学区は、価格相場が高い傾向にあります。人気の学区は治安が良かったり、勉強やスポーツに力を入れていることが多いように思います。

子供を良い環境で育てたいと願うご両親も多いのではないでしょうか。

おみ
ただし、無理はしないほうが良いと思います。

無理をして人気の学区に引っ越したものの、周りが裕福過ぎて近所付き合いができないなんて話を聞いたことがあります。

身の丈にあったエリアを選びましょう。

 

子供に残す資産として価値のある土地

将来、子供が住み続けたいというケースもあるでしょうし、住まずに売却することも考えられます。選択肢は多い方がいいと思いますので、なるべく資産として価値のある土地を選びましょう。

おみ
私の実家が所有している土地の1つは、駅は近いのですが、田舎で道も細く、無道路地であるため売り手が見つかりません。

開発計画が無ければ、市や県に寄付もできません。

その場合は使っていないにもかかわらず固定資産税を払い続け、定期的に草刈りをし続けなければなりません。

 

売却できる価値のある土地

将来売却を考えている場合は、売却しやすい土地を選ぶべきです。購入時に価格安いという理由だけで購入すると売却時に困ることも考えられます。

駅から遠い土地、旗竿地、大通り沿い、道が狭い地域、地盤が弱い地域などは売りにくいかもしれないことを想定しておく必要があります。

おみ
子孫がずっと住み続けるのであれば、売却の事は考えなくても大丈夫ですが、先のことなど誰にもわかりません。