住宅購入前に知っておきたい家探しのポイントのうち、「建物選びのポイント」について各項目を1つずつ解説していきます。
建物選びのポイント
夫婦が納得できる建物
夫だけ気に入っている又は妻だけ気に入っているというのは、後々後悔することになりかねませんので、夫婦共にその建物に納得できることが大切です。
信頼できるハウスメーカー(倒産しないハウスメーカー)を選ぶ
私の知り合いからハウスメーカーが倒産してしまって今後が不安という方がいました。倒産するかどうかなんて判断ができませんが、倒産リスクがあることは想定しておきましょう。
営業マンの感じいいからという理由だけでなく、ハウスメーカーの規模や実績、財務状況などを調べて自分なりに信頼できる会社かどうか判断する必要があります。
価格重視の場合はねらい目かもしれません。
建売り戸建
資金に余裕のある方は注文住宅という選択肢があります。私のような平民は建売りが良いと考えました。理由は家賃とローンの2重払いが大変だからです。
注文住宅の場合、まず土地を購入した後に、ハウスメーカーと建物の打合せをし、完成まで半年程度かかるものです。引越しまでの間は、今の家賃と土地のローン返済が重なり資金繰りが大変です。
マンションは戸建よりも取得費がやや低いケースもあり魅力的ですが、返済とは別で、管理費、修繕積立金、駐車場代がずっと発生します。
私の試算では、トータルの支払いは、取得価額にプラス1,500万円となり、私には負担が重すぎたので、戸建を選びました。
もちろんマンションはマンションで魅力はたくさんあります。
新築又は築浅の中古住宅
私が新築を選んだ理由は、建物の耐用年数と自分の年齢を考えての事です。木造住宅は、メンテナンスを続ければ50年程度住めるそうです。
私の場合は50年後は平均寿命なので、建替えせずに済むと考えられます。子供が引き続き住むのであれば、子供が好みの家に建替えればいいと思います。
これが中古で20年経過していたら、老後収入が減っているところで建て替えが必要になる可能性があります。貯金がたくさんあればいいのですが、先のことはわかりません。
中古で手頃な物件はたくさんありますが、一度ご自身の寿命と建物の耐用年数という視点で考えてみてください。
4LDKの間取り
わが家の家族構成は、私と妻と娘の3人です。これから子供が増えるかはわかりませんが、何人増えたとしても4LDKが良いと考えています。
人数が増えたら部屋が足らないと思われるかもしれませんが、それは一時的なもので、子供は巣立っていくものです。
子供が家を出ていけば大きい家は老夫婦2人にとって負担となりかねません。掃除や管理や維持も大変です。最終的には夫婦2人で生活することを想定しておくと良いと思います。
耐震(長期優良)住宅
南海トラフ大地震は、30年以内に80%の確率で発生すると聞いたことがあります。個の確立はさておき、統計的に地震は定期的に発生するものと考えると耐震に越したことはありません。
どのハウスメーカーも独自の耐震基準をアピールしていますが、基準がよくわからなかったのでわが家は長期優良住宅を選択しました。
長期優良住宅とは、簡単に言うと、この家は長く住める住宅ですよと行政庁が認定した住宅です。
あとは安心と200万円を天秤にかけてください。
玄関が広い
玄関が広いとメリットは多いです。開放感がある、ベビーカーや大きい荷物を一時的においておける、たくさん来客があっても靴が並べられるなどがあげられます。
玄関が広いことは私にとっては重要でしたが、建売りだと玄関が狭い家が多く探すのに苦労しました。
シューズクローク
シューズクロークがあると玄関がスッキリします。ベビーカーや傘や掃除道具や靴箱に入りきらない靴やあまり使わない靴などすべてシューズクロークにしまっておけば、玄関には何も置かなくて済みます。
また、家の中には入れたくないが、外にも置いておきたくないものをシューズクロークに収納できます。シューズクロークも建売りだとない物件が多かったです。
玄関の上に屋根がある
玄関の上に屋根が無いと雨の日に玄関から入る際、雨に濡れてしまします。また、玄関の汚れや日焼けや消耗も気になります。
勝手口
勝手口は生ゴミや大きいゴミ、ペットボトル・瓶・缶ゴミなどを外のゴミ箱に捨てるときに便利です。
ちょっとしたことですが、毎日の事なので重要です。また、勝手口を開けておくと風通しも良いです。
パントリー
パントリーは主に食品関係を収納するスペースです。食品とそれ以外を同じ収納場所に保管するのが嫌な方はパントリーがあるといいと思います。あると結構便利です。
食洗器
私は食洗器は必要ないと考えますが、妻がどうしても欲しいとのことで食洗器も条件に入れました。
食洗器がついていない物件でもスペースさえあれば、後から追加工事は可能です。工事費は30万円くらいです。
脱衣所の収納
脱衣所の収納があると、タオル類をしまっておけて、見た目がスッキリします。
納戸、屋根裏、ロフトなどの収納スペース
利用頻度の低いものをしまっておけます。使わなくなったおもちゃやスノーボード用品など。あると重宝します。
ウォークインクローゼット
とくに女性は洋服類が多いので、ウォークインクローゼットは便利です。
全部屋にスライド式の大きい窓
リビングと主寝室はスライド式の窓が大半だと思いますが、その他の各部屋の窓は全開にできない小さい窓になっている物件が多かったです。
小さい窓やスライドの窓でないと圧迫感がありますし、日光が入りにくく暗い印象になります。
不動産屋に聞くと、隣との目線の問題やコストの問題で小さい窓にしているとのことでした。
珍しいなと思い開けてみると明らかに物干し竿にぶつかり外に出られないという欠陥住宅でした。
オール電化
オール電化だとガスの契約がいりませんし、火事のリスクも減ります。
なお、火力が弱い、浴室乾燥力が弱い、対応していない調理器具があるなどのデメリットもあるようです。
1階に和室
和室があると子供の遊び場やお昼寝スペースとして活用できます。また来客の寝室としても活用できます。
リビング階段に扉
リビング階段の物件は結構多かったです。しかし、リビング階段に扉が無い物件も多かったです。
スペースやコストの問題だと思います。扉が無いと冷暖房が階段部分と2階廊下部分まで必要になり、冷暖房効率が悪いです。
日当たりの良い、広いベランダ
日当たりが悪いと洗濯物が乾きにくいです。また、小さいバルコニーだと、洗濯物が干しきれない可能性があります。
ベランダの上に屋根がある
ベランダの上に屋根が無いと突然雨が降ったときに洗濯物が濡れてしまいます。
また、日当たりが良すぎて色の濃い洗濯物が日焼けしてしまします。鳥の糞も危険です。
わが家はベランダ屋根がありません。洗濯物の日焼けが気になります。。
横に広いタイプのLDK
南玄関の物件は縦に広いLDKが多いです。北玄関だと横に広いLDKが多いです。
横に広いとリビングの日当たりが良いですし、部屋が広く感じます。また、キッチンからテレビが見えます。
1階にLDK
スペースや間取りの関係で2階LDKの物件があります。LDKは一番利用頻度の高い部屋なので1階にある方が良いと思います。
双方の実家が近い又はどちらかの実家に近い場所
子育てを考えるとどちらかの両親が近くにいるに越したことはないでしょう。
カーポート
カーポートがあると日光・雨・雪・鳥の糞から車を守ってくれます。車の劣化、コーティング費用や洗車の手間を考えるとカーポートを付けたほうが得だと思います。
なお、カーポートはスペースさえあればいつでも追加工事可能です。工事費用はサイズによりますが、10万円~です。