クレジットカードで納税
まだまだ知られていませんが、税金はクレジットカードで納付できるものが増えています。
税目は所得税、消費税、法人税、住民税、事業税、自動車税、固定資産税など多数あります。
クレジットカードで納付できれば、ポイントを貯めたり、税金の支払時期を遅らせることができるなど様々なメリットがあります。
なお、クレジットカード納付に未対応の税目や地域もありますので、支払先に確認が必要な場合もあります。
税金をクレジットカードで納付することのメリット・デメリットについて解説します。
クレジットカード納付できる税目(国税)と手数料
税目は「国税」と「地方税」の2つに分類されます。
クレジットカード納付できる「国税」の税目
- 所得税(申告所得税、源泉所得税)
- 消費税
- 法人税
- 地方法人税
- 相続税
- 贈与税
- 印紙税
- 登録免許税
- 自動車重量税 など
決済手数料(国税)
なお、クレジットカード納付には、決済手数料がかかります。
納付税額 | 決済手数料(税抜) |
---|---|
1円~10,000円 | 76円 |
10,001円~20,000円 | 152円 |
20,001円~30,000円 | 228円 |
30,001円~40,000円 | 304円 |
40,001円~50,000円 | 380円 |
※以降、10,000円を超えるごとに決済手数料76円(税抜)が加算されます。 |
例えば、50万円の所得税をクレジットカードで納付した場合
決済手数料 4,180円(税込)
支払合計 504,180円
これに対して、クレジットカードのポイントが貯まります。仮にポイントが1%であれば、
つまり、決済手数料を考慮しても861円相当がお得になります。さらに支払のタイミングが遅くなる(クレジットカードの支払日になる)ので、資金繰りも良くなります。
また、クレジットカード会社で分割払いやリボ払いを設定すれば、さらに支払いを遅らせることができます。
以前は、税金を分割で納付する場合は、直接税務署などに交渉する必要があったことを考えるととても便利になりました。
なお、クレジットカード納付は、「国税クレジットカードお支払サイト」から手続できます。決済手数料のシミュレーションも可能です。
利用できるクレジットカードブランド
利用できるクレジットカードは、以下のいずれかのマークがついているものです。
- Visa
- Mastercard
- JCB
- American Express
- Diners Club
- TS CUBIC CARD
おすすめのクレジットカード
おすすめのクレジットカードは楽天カードです。ポイントの貯まりやすさと、ポイントの使い易さを考慮すると楽天カードがおすすめです。
審査に通りやすく、発行までの手続きが簡単なのも楽天カードの魅力です。
新規作成の場合は、時期によりますが、5,000ポイントもらえるキャンペーンなどもあり、お得にポイントが貯まります。
なお、税金ではありませんが、「ふるさと納税」も楽天カードがお得です。
クレジットカード納税できる税目(地方税)と手数料
税目は「国税」と「地方税」の2つに分類されます。
クレジットカード納付できる「地方税」の税目
- 住民税(市民税・県民税)の普通徴収
- 固定資産税・都市計画税
- 固定資産税(償却資産)
- 軽自動車税
- 自動車税
- 不動産取得税
- 個人事業税
- 法人事業税 など
決済手数料(地方税)
なお、クレジットカード納付には、決済手数料がかかります。
現在は、クレジットカード納付できることが多いですが、自治体によりクレジットカード納付できない場合もあります。
地方税は国税と異なり、納付先が各自治体にわかれており、それぞれの自治体により運営方針が異なります。クレジットカード納付ができるかどうかは各自治体で確認する必要があります。
クレジットカード納税のメリット
クレジットカード納付のメリットをまとめると以下の通りです。
- クレジットカードのポイントがたまる
- 税金の支払タイミングを遅らせることができる
- 自宅のパソコンで手続きできる(金融機関やコンビニに行く手間が省ける)
- 現金を用意する必要がない
- クレジットカード明細で納税を一覧管理できる
クレジットカード納税のデメリット
クレジットカード納付のデメリットをまとめると以下の通りです。
- 決済手数料がかかる
- 領収書が発行されない又は発行まで時間がかかる場合がある
- クレジットカードの上限がある
- 後から分割払いに変更した場合、クレジットカード会社の分割手数料がかかる(2回払いまでは無料です)
- 後からリボ払いに変更した場合、クレジットカード会社のリボ手数料がかかる
まとめ
クレジットカード納付について解説しました。クレジットカード会社の手数料や支払日などは、各クレジットカード会社により異なりますので、利用するクレジットカード会社に確認が必要です。
クレジットカード納付のメリットとデメリットをよく理解した上で、ポイントを貯めながらお得に後払いしましょう。