【消費税】国税と地方税の内訳に注意!経理関係者必見!消費税の内訳について解説!

おみ
消費税って実は、国税と地方税で構成されていて、増税のタイミングでその内訳が変更されているんです。

消費税の内訳は、あまりなじみがありませんし、経理関係の仕事など、消費税申告書を作成する場合以外は、あまり必要ありません。

さらに現在は、消費税の申告書作成は申告ソフトで自動計算ですので、内訳は気にしない方が大半です。

経理関係者は、内訳の数字を憶える必要はありませんが、内訳が異なることを念頭に置いておく必要があります。

消費税率の推移

消費税は平成元年の3%からスタートし、現在は10%です。

消費税率
1989(平成1)年4月1日~1997(平成9)年3月31日 3%
1997(平成9)年4月1日~2014(平成26)年3月31日 5%
2014(平成26)年4月1日~2019(令和1)年9月30日 8%
2019(令和1)年10月1日~ 10%又は軽減税率8%

 

消費税は国税と地方税で構成されている

消費税は、「消費税及び地方消費税」が正式名称です。

この「消費税」が国税で、「地方消費税」が地方税のことで、名称から見ても国税と地方税で構成されていることが分かります。

正式名称は長いので、通称「消費税等」と呼ばれています。この「等」は「地方消費税」を指しています。

 

消費税率10%の内訳

2019(令和1)年10月1日から標準税率が10%となりました。

国税と地方税の内訳は以下の通りです。

国税(消費税) 地方税(地方消費税)
消費税率10% 7.80% 2.20%

 

消費税 軽減税率8%の内訳

2019(令和1)年10月1日から標準税率が10%に増税されたことに伴い、食料品など一部の品目については、軽減税率8%が適用されることとなりました。

軽減税率8%は、「種類・外食を除く飲食料品」、「週2回以上発行される新聞」に適用されます。

軽減税率8%の国税と地方税の内訳は以下の通りです。

国税(消費税) 地方税(地方消費税)
軽減税率8% 6.24% 1.76%

 

消費税率8%の内訳

2014(平成26)年4月1日~2019(令和1)年9月30日の期間の消費税率は、8%です。

国税と地方税の内訳は以下の通りです。

国税(消費税) 地方税(地方消費税)
消費税率8% 6.30% 1.70%

 

同じ8%でも、「消費税率8%」と「軽減税率8%」は内訳が違う

同じ8%でも、「消費税率8%」と「軽減税率8%」は内訳が異なります。

これを区別しないと消費税等の納税額計算において計算ミスになる点に注意する必要があります。

国税(消費税) 地方税(地方消費税)
軽減税率8% 6.24% 1.76%
消費税率8% 6.30% 1.70%

 

消費税率5%の内訳

1997(平成9)年4月1日~2014(平成26)年3月31日の期間の消費税率は、5%です。

国税と地方税の内訳は以下の通りです。

国税(消費税) 地方税(地方消費税)
消費税率5% 4.00% 1.00%

 

消費税率3%の内訳

1989(平成1)年4月1日~1997(平成9)年3月31日の期間の消費税率は、3%です。

国税と地方税の内訳は以下の通りです。

国税(消費税) 地方税(地方消費税)
消費税率3% 3.00% 0.00%

 

まとめ

消費税導入時は、国税のみでしたが、5%増税時に地方消費税が創設されました。

その後、増税の度に国税と地方税の内訳が変更され、非常にややこしいものとなっています。

内訳の数字を憶える必要はありませんが、内訳が異なることは念頭に置いておく必要があります。

国税(消費税) 地方税(地方消費税)
消費税率10% 7.80% 2.20%
軽減税率8% 6.24% 1.76%
消費税率8% 6.30% 1.70%
消費税率5% 4.00% 1.00%
消費税率3% 3.00% 0.00%